病室に少しだけ沈黙が流れる。


徐々に落ち着いていく彼女の呼吸を聞きながら、


俺は久々に感じる安心感にゆっくり目を閉じた。



あれは夢だったのかもしれない。


そうだよ。



「祐?ご飯…食べてるの?」


「ん?」


「ヒロが、何も食べてない、って…」


「あぁ、忙しかったからだよ。大丈夫」


これからはまた元気になるから。


お前がいてくれたら、俺はこんなに単純な男なんだ。


今さら気づいたよ。