コンコン。 ノックの音がしたのは川瀬だと思った。 点滴の量ももう少しだったから、そう思ったんだ。 だけど… その想像は裏切られた。 いい方向にな。 「ミオ!」 かけたヒロの言葉がすげー嬉しそうだった。 おい、お前俺より嬉しそうな声を出すな、って。 「ヒロ…祐は?祐は大丈夫?」 ミオ…一週間ぶりに見る彼女の顔は、少し痩せてるような気がした。