「元、どうしてるんだろうなぁ…」
陽太郎がつぶやく。
陽太郎は、この春念願の小学生の先生として働き始めたばかり。
「ったく、あいつにはびっくりさせられることばっかりだよ」
祐と同じく医学部生のヒロが少し笑いながらコップのドリンクをあける。
元は…私と同じ短大に進学して間もなく、
やりたいことがあるから、ってヨーロッパに行っちゃった。
せっかく決めた短大の道だったのに、あっさりと飛行機で空の上。
まぁ…彼らしいといったらそうかな。
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