目が覚めると、白い天井が見えて、


あぁ、ベッドに寝かされてるな、ということがすぐにわかった。



体を起こそうとすると頭がふらふらして、もう一度枕に倒れこむ。



「祐くん、大丈夫?」



心配そうにのぞきこんだのは、



ミオ?



じゃない、川瀬雅だった。



こいつがミオに見えるなんて。



俺結構まいってるのかも。



「今、ヒロくんが運んでくれたんだよ。栄養失調の貧血だって。点滴はもう少しあるから寝ておいてね」


「あぁ。ありがとう」



その時、点滴を見る雅の手が俺の腕に触れて、一瞬止まった。


「?」


「ごめんね」


そのまま、のばされた俺の手が握りしめられる感触がする。


!?