体がすげー重い…。
扉が閉まるのを俺はスローモーションを見てるみたいにぼんやりと眺めていた。
まるで悪い夢の中にいるみたいで。
のろのろと体を床に再び倒した。
ひんやりした床の感触が、冷たくおれの背中を刺してくる。
「わけ……わかんね~………」
ミオ、どうしたんだよ。
別れるって、なんだよ。
そんなの…俺が認めるって思ってんのか?
てか、何で?
いつから思ってたの?
…そういえば、今日俺の家を出てから様子が変だった。
まさか……っ。
俺は体を起こし、ポケットの携帯を取り出して家の番号を押した。
「母さんは?いる?」