「ごめん、帰る……」
「ミオ!」
立ち上がって玄関のドアノブに手をかけた私に、祐は肘をついて体を起したまま、叫んだ。
「俺はお前が好きだよ。絶対に別れないから…もうあんな思いはしたくないんだ…」
その言葉を最後まで聞く勇気もなくて私は玄関のドアを閉めた。
バタン…
ごめん。
ごめんね。
ごめんね、祐。
私があなただったらきっとわけがわかんないと思う。
もしも叶うなら、それでもあなたが夢をつかめるように祈っててもいいかな。
そして、まだ消えるとは思えないこの気持をずっと持ってても…いいかな。
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