「いやぁっ!!」 思いきり力をこめて祐の体を押し上げた。 彼の体は、今までの力がうそのようにごろんと横に転がった。 二人でつく荒い息が、 部屋に響いてる。 「ミオ…俺は別れないよ。お前に何があったの?何で?」 「ごめんね」 「だから!別れない、って言ってるだろ!!」 バンッ! 祐が壁をこぶしでたたきつける音がした。 私は反対方向を見て流れ続ける涙をなんとかとめようと息を殺す。