祐はわけがわからないというように上を一瞬向いてから笑って私の頬を両手で挟んだ。



「何言ってんだよ、お前」


笑った顔は少し困ったように眉が八の字になってた。




好き!


好き!



「だから。別れてほしい」


「ミオ…?」



彼の顔から笑顔が消えていくのを感じて、


私は思わず横を向いた。



「ミオ、なんかお前おかしいぞ?さっきのこと気に障ったんだったら…取り消してもいいから」



ううん!

って首を横に振りたくなるのをがまんして私はぐっと息をのんだ。


手をぎゅっと握ってもう一度静かに言った。



「祐、別れてほしい」


「ミオ!」



瞬間、祐は私の肩を掴んで、私の顔を自分に向けた。



「ミオ、お前自分が何言ってるのかわかってんのか?」


再びそらそうとする視線を祐はとどめる。


「ミオ!俺を見て……どうしたの?いきなり変だよ?」