「今度……俺ン家に遊びに来てくれる?」



それは、私の就職パーティーと称した、久しぶりの皆の集まりの最中にさらっと言われた。




テーブルの下で手を握り合ったその人は、



二階堂祐。



私の大好きな大好きな人。



「両親に紹介したいんだ、正式に」



皆の話し声が賑やかな中、さらっと耳元で言われたその言葉は、


一瞬で私を固まらせる。



祐…それって…



祐は、私の視線をそらすように隣に座ってるケンにドリンクのオーダーを頼んでる。



いつもほとんどお酒は飲まないのに。



顔が、真っ赤になってるのは、もうごまかせないよ?