元がいなくなったことがずっと信じられなくて、



泣くこともできずに毎日を過ごしていた。



そんな時、



彼女が現れたんだ。




「実桜さん、お客さんいらしてるわよ」



図書館の先輩、藤さんに言われて、少しドキッとしてしまった。



お客さん?



もしかして・・・・・・元?!




急いでカウンターから出ると、そこにいたのは、



元ではなくて・・・



「お久しぶり」



かすかに笑って見せる・・・雅さん。



佑と結婚する女性。