母さんが倒れたことも、



そして、知らずにミオ、お前を傷つけてたことも、



全部俺のせいだと思うから。



知らなくてごめん。



追い詰めてごめん。



あの時の俺は、自分の夢ばかりで、



キミのことを本当に見てなかったのかもしれない。



母さんが守ろうとしたものも、



その重さを俺は全然わかってなかった。




結局俺は両方とも不幸にしてしまったんだ。




「佑さん、歩ける?」


雅が差し出した細い肩を見ながら俺はつぶやいた。



「本当、バカだよな・・・」