何度も言うけど、
俺はわかってたんだよ。
けど・・・・・・やっぱり辛いな。
いつのまにか頬に伝う涙をぬぐいもせずに俺は声を殺し続けた。
実桜。
実桜。
ずっとずっと好きだった。
窓のカーテンがもうすぐ夜明けが来るのを教えてくれる。
俺は、彼女を起こさないようにそっと頬にキスをして、
「実桜・・・またな」
彼女のアパートを後にしたんだ。
ごめんな。実桜。
絶対に幸せになれ。
・・・・・・幸せになれよ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…