「じゃぁ・・・俺、帰るわ」



え?



「帰っちゃうの?」



言った自分の台詞に顔が赤くなる。



「あぁ・・・明日朝から家の手伝いしないといけねぇんだよ」


「そっか・・・」


「ばか。そんな顔すんなよ」



そっか・・・


ますます顔が赤く染まっていってるのがわかる。



「元!」


「ん?」


帰りかけた元が振り返る。


「あのね・・・あの・・・」


「なんだよ?」


「佑のお母さんのお見舞い・・・出来たら元に一緒に行ってもらいたい・・・んだけど」