ちょうど着いたアパートの前で元が私のほっぺたを軽くつねる。



元、無理してるでしょ?



「もういいんだよ・・・」


「それなら余計に行ってやれ」


「でも・・・・・・」



本当はすごく気になる。


けど、私が元だったらやっぱり嫌だ。



「ううん。行かない」


「実桜・・・」


「もう、関係ないし」



元の唇が近づいて、私の頬にその吐息と共に優しく触れていく。



「気にしてないんだったら、行けるはずだろ?」



元・・・。