「家にも・・・来たよ。招待状」
そういう私に、ヒロは、ただ
「ああ、そうか・・・」
とだけ誰ともなしにつぶやいた。
今は誰も住んでいない実家のポストに入ってた白い封筒。
大好きだった人の名前の横に当然のように並ぶ違う女の人の名前。
心が痛まなかったのか、っていうとウソになるけど、
自分が想像してたよりは、冷静にそれを見られた自分がいて。
そういうことにも我ながら驚いてたりして。
佑と雅さんの結婚式が、当初より少し遅れたのは、
もしかしたら、佑のお母さんの具合があるんだろうな、って思った。
けど、結婚式をするっていうことは、きっと回復の兆しに入ってきてるんだろうな、とも想像できて、私は安心したんだ。
そして、こんなにも冷静に考えられる自分がいることに、本当に驚いた。
けれど、
これが私の今の真実。