「ごめんごめん。実桜にはさ、直接報告したかったんだ」



「チエ・・・」



チエはジュンとヒロが何か楽しそうにはしゃいでるのを見つめながら少し小さく話した。



「本当はさ・・・本当は、すごく不安なの。子供がいる自分が想像できない、っていうか・・・。私達何か変わっちゃうんだろうな、っていう不安?」



「・・・・・・」



「本当に赤ちゃんが出来たってわかったときはすごく嬉しかったし、今も超幸せ。だけど、ほんの少しだけね。うん。マタニティブルーってやつなのかな?わかんないけど」



ソフトドリンクのメニューを見ながら話すチエは、だからさ、と目を上げた。



「だから、実桜に話を聞いてもらいたい。それだけでもすごく嬉しいから。そして・・・実桜にも頼ってもらいたいよ。私こんなだけど、実桜のことずっと親友だと思ってるから」


「チエ・・・」