「実桜!こっちこっち!」 「チエ〜!元気?」 手を取り合ってキャーキヤーいう私達をジュンとヒロが少しうるさそうに見ている。 「ほら、おまえら早く入れ!」 なんて肩を叩かれ、私達はヒロに向かって思い切りイーっと顔をしかめてから、吹き出した。 「おまえら、いくつだよ?」 なんてヒロがぼやきながら、黒いドアを開けた。 私達もその後に続く。