長いキスの後、
離れた唇から出るのは、
「元・・・長いよ・・・」
「うっせ」
なんて、いつもどおりの俺らの会話だったけど。
実桜は、顔をピンク色にして笑ってるから。
俺も嬉しくて。
すげー嬉しくて。
「実桜、返事いつでもいいからな」
なんて聞いちゃったけど、おれどんだけ気の長い男だよ、なんて自分で突っ込みいれながら言い直そうとした時、
実桜がすこし恥ずかしそうに、うなづいたんだ。
実桜?
「よろしく、お願いします」
「マジ?」
超!超!嬉しいんだけど!?
俺は、実桜の体を「苦しいよ」と言われながらもぎゅーっと抱きしめた。
俺は絶対に実桜を幸せにするから、
って心に誓ったんだ。
見てろよ。
俺は約束は守る男なんだよ。