「ちょっ・・・元?」



実桜、



俺お前が好きなんだ。



ずっとずっと前から。



もう気づいてるよね。



一度はあきらめたこの想いが、こんなに強く鮮やかに蘇る日が来るとは思ってもなくて。




実桜・・・・・・。



「実桜、好きだよ」



抱きしめた俺の腕を振りほどくことなく、ただそっと添えられたお前の手はすごく優しくて。



「元・・・」



厚手のコートを着てるのに、



お互いの心臓の鼓動が聞こえるようだ。



かすかに緩めた俺の腕の中で実桜が少し戸惑ったような顔で俺を見上げる。



その顔がとても可愛かったから。



俺の大好きな、実桜・・・・・・。




「実桜・・・・・・付き合おう、俺ら」