私はまだ主張し続ける自分の心臓を押さえるように胸に手を当てた。



そして、玄関をあけて電気をつける。





帰って欲しくないって。



思った。



もっと触れて欲しい、って。



思ったんだよ。



私は・・・元に惹かれはじめてる。




けど、ふと見たコルクボードの桜の写真が私を見つめてるような気がして、ぱっと目をそむけたんだ。



私は、元のことが好きになってきてるの!



絶対、そうだよ。



絶対。