「ミオは元と一緒に一度元の家に寄って荷物を持ってくるって」



元と?


ヒロはあわてて言葉を付け足した。


「ほら、元は三次会の幹事でもあるからな、いろいろ準備があるって言ってたし」



「三次会はどこで?」


「お前聞いてなかったのかよ。高校の学食でやるって・・・」



俺の足はその言葉を聞いて再び走り出していた。



「おい、佑待てよ!」



後ろで追いかけてくるヒロの声を待たずに。



ミオ!


待ってて。



俺、言わなきゃいけないことが、あるんだ。


会って伝えたいことが、あるんだ。