玄関の自動ドアが開くのを待つのももどかしいほど。



俺は二次会の会場に飛び込んだ。



はぁはぁ・・・



心臓のバクバクする音を聞きながら荒れたい気をそのままに、ぐるっと見渡した。



けど・・・



「佑?お前帰ってきたの?もうみんな3次会に行ったぜ」



ヒロが片づけを手伝いながら俺に声をかけてきた。



「ヒロ・・・あいつは?ミオは?」



俺の様子が少しおかしいことに気づいたんだろう、ヒロは少し怪訝そうに立ち止まった。



「佑?」


「だから、ミオはどこに行ったんだよ!?」


いつもは出さない俺の怒鳴り声に、片づけで残ってた他の人たちも一瞬黙ってしまった。



「佑、ちょっと来い」


ヒロに引っ張られ、近くの階段に連れてこられた。



「佑、どうした?落ち着け」


「時間が、時間がねぇんだよ。ミオに会わないと、いけない・・・どうしても・・・」



苦しい息をつきながら上を見上げた。