いつもの場所、 それは祐の通う大学のキャンパス。 そこにある、なんでもないベンチ。 そういえば、私たちが話すようになったのも、 ベンチの上だったよね。 まだ、来てない彼をベンチに座って待つ。 春の陽気が心地よくて、 私はゆっくり空を見上げた。 もうそろそろ、あの季節だね。 私たちをつないだ、あの桜舞う季節。