陸渡は、私が躊躇しているのが気に入らないのか、

いつの間にやら500円じわが、

一枚、また一枚と増えている。

そのしわは、

私に“告白しろ!”って迫ってて。


ちょっと待った!

そこで私は、重要なことを思い出した。


「いい加減にして!

根本的な解決になってないでしょ。

あんた、私とやり直すって、

ユカリさんはどうすんのよ!!」



危ない、危ない。

思わず雰囲気に流されて、

大事なことを忘れるとこだったよ。


ユカリさんと別れないなら、

やり直したって結局二股じゃないの!