そんな私の心の声なんて届くはずもなく,言われるがまま,ベッドに寝転がった。
担当医は,足を曲げたり,伸ばしたり,患部を触ったりした。
「特にそんなに腫れてるとは分からないですけどね。まあとりあえず明日荻田先生執刀で手術するんで。服,着といて下さい,同意書取ってくるんで。」
そういって,出て行った。
腫れてないっていったって,痛いんだからしょうがないんじゃないっ!!
少々イライラしながらズボンを脱いで,ストキッングをはく。
でもストキッングって履きにくいから嫌いっ!
ベッドに座って足を曲げながら,つま先から順に履いていく。
ガラッ
音の先には,
担当医っ!!!!!!!!
嘘―――――!!!!!!?!
あまりの事の展開に思考停止。
運動停止。
担当医は,さっとカーテンを閉めて何事もなかった様に出て行った。
きゃあぁあぁあ~~~!!!!!!!!
今,絶対,パンツ見たっ!!!!!!!
目線が絶対,パンツだった!!
今日のパンツ,ピンクのチェックで気に入ってたのにぃ…
何であいつなんかにみられんのよ…
大体何で無言で入ってくるわけ?!
さっきから『失礼します』って言えって言ってるじゃんっ!!
ほんっと,有り得ない……!!
怒りと恥ずかしさ,が一気にこみあげてきた。