ゼクスカリヴァ様は次は私達を見上げて

「じゃー今度はディフェンダーの諸君、前へ出て」

と言った。


私とグレイは言われるままにさっき“リサ”達が立っていた辺りまで進み出た。


ゼクスカリヴァ様は今度は呪文じゃなく、宙に何か称号みたいなのを描いている。

それはノアール寮・・・ディフェンダーの称号だった。




「いいかな?目を瞑ってね。私がいいよって言うまでは目開いちゃだめだからね!」

「は、はい」


私は緊張のあまり、声を裏返してしまった。

恥ずかしい・・・・・


グレイはもう目を瞑っている。早っ!

慌てて私も同じように静かに目を瞑る。



「よーし、じゃ行くよ。」


そうゼクスカリヴァ様は言うと今度は私達に向かってディフェンダーの称号を描いた。

すると目映い光が辺りを包み込み、2つの描かれた称号がゆっくり近づき・・・・・・


スッと重なり、1つになった。


1つになった称号は私達の方へゆっくりゆっくり移動し、ちょっと前で止まった。



次に瞬間、私は自分の身体が軽くなるのを感じた。
内側から力が溢れてくる感じ。