すると3つの武器はそれぞれ自分の主の元へ移動した。


黄金に輝く弓は“リサ”の元へ。

一般の剣よりちょっと大きめの銀色の剣は“リューク”の元へ。

そして漆黒の鎌は“セシル”の元で浮遊した。


さすが主の波長から生まれた武器。
自分が誰の武器か分かっているらしい。


3人がそれぞれ目で合図する。

そして一斉に武器を手に持つとさぁっと青白い光が放たれ――・・・・・・



・・・・・・・と同時に消えた。



「へ?」

「は?」

「あ・・・」



あれ?なんで?

さっきまで光り輝いてた3つの武器は今は、跡形もなく消えた。


“リサ”は超動揺してる。
“リューク”なんか放心状態。
“セシル”は相変わらずおどおど。


「ちょちょちょっとゼクスカリヴァ様!?
なななな何でですかっ!!?」

「おい!あれは俺の波長からできた俺だけ専用の武器じゃねーのかよ!!」

「な・・・なくなっちゃった・・・」


3人はゼクスカリヴァ様を質問攻め。

無理もないよね。さっきあんな事言われたばっかなのにね。