出発の集合場所は昨日、ゼクスカリヴァ様にすべてを聞いたあの部屋。


思えばあの時から、あたし達の運命は決まっていたのかもしれない。



そんな事を思いながらあたしはその部屋に向かって走った。





――――――――――・・・・・・
―――――――・・・・・


バンッ


「遅れ気味ですいませんっ」


あたしは扉を開けるなり叫んだ。


部屋にいたのはリューク、エクスカリヴァ様、ジャスティン先生、校長先生、理事長先生、“ユカ”、“グレイ”、そしてあの転校生の子・・・・・・

昨日のメンバーだった。


ってかあたし以外、全員集合してる・・・・・



「おせーよ馬鹿」


リュークはショックと緊張でカチコチになっているあたしに優しく笑いかけた。


「ちょっとちょっと~集合時間まで、あとまだ30分もあるよ~!みんな来るのは早すぎじゃなーい?」


ゼクスカリヴァ様も昨日の調子。

なんだ、緊張してるのあたしだけ?


そう思ったらすぐそこで軽く肩を震わせている“ユカ”がいた。