でもそれだけじゃない。


私が行ったって邪魔になるだけ。

血がどうとか関係ない。


私は出来損ないのディフェンダーだ。

自分に自信がない。


昔から引っ込み思案で、臆病だった私が
ここまで立ち直れたのはグレイのおかげ。


でも・・・・・・


私が1人で頭を抱えている姿を見て、グレイはいきなり立ち上がって私を見下ろした。


「ユカ。悩んでるんだったら行こう」

「へっ!?」


今度は何を言い出すかと思ったら・・・

何なんだこいつは!
人がせっかく悩んでいるというのにっ!!


グレイはそれどころか目をキラキラさせている。


「ぐずぐず悩んでるんだったら行こうっつってんだよ」

「な・・・っ!ぐずぐずって・・・」


グレイは私の言葉なんか無視。シカト。


でもそんなグレイに私は救われた。



「・・・そだね。行こうか」