あれからどれぐらいたったんだろ・・・・・・


私の側に優しい気配がする。

なんか、懐かしい感じ・・・・・


「ユカ」

「グレイ・・・?」


そこにはグレイがいた。

そっか・・・この気配はグレイのだったんだ。

「起きたんだ。ユカ寝てたんだぞ」


グレイは心配そうな目で私を見つめた。


「大丈夫?無理はしなくていいんだよ」


やっぱりグレイは優しい。
いつも私の事を気遣ってくれる。


「大丈夫・・・だよ」

「そっか」


私は安心したような顔のグレイを見て
自分も安堵の息が漏れた。


私達は中庭の隅っこの方へ移動した。

しばらく2人とも黙って体育座りしていたけど、ふとグレイが口を開いた。


「・・・やっぱユカはさ、怖い?」

「え・・・」

「ユカは普段何も言わないけど、俺は分かってんだよ」

「・・・・・・」


やっぱりグレイには私の事なんてお見通しなんだ。