「どうして俺達ソルジャーがノアール寮の奴らと行かなきゃならないんですか?」

「ちょ・・リューク・・・・」

あたしの言葉を遮ったリュークにちょっとイラっときた。


まぁ・・・確かに2人ずついるんだし、職種の分からないあの子がどちらかに入れば3人になる。

わざわざ、両校から5人も出す必要はないと思う。


「リューク君。夢魔は少人数で行って勝てるような相手じゃないんだ。それに君たち回復はどうやってするの?薬草なんて使ってたら何個あっても足りないよ」


あたし達ソルジャーは回復はいつも薬草でしてる。

でもそれは授業で体力消耗するだけだから薬草で足りるだけ。

実践になれば多分体力を少し回復するだけのアイテムなんかすぐ使い切っちゃう。


「・・・・・」


リュークも言い返せせないと思ったのか黙ってしまった。

「それに君たちがいがみ合う必要なんか無いんだよ。この学校も元はひとつだったんだ。

でもね、すれ違いが原因で憎しみあうことになってしまったんだ。

今ではもう、敵対している理由なんか忘れられてしまったからから、ただ憎しみあうだけになってしまって・・・・。

中には、もうひとつの学校の存在さえ知らない人達だっているんだ」


そうだったんだ・・・・・


「憎しみあう理由もない」


そう聞かされた今では、拒否する理由は何もないあたしは・・・