「ズバリ、夢魔を倒してもらうためです!」

「「「「夢魔??」」」」

ゼクスカリヴァ様の言葉を聞いて私たちは声を揃えてそう言った。

「知らないのも無理はないですよー。今から夢魔について少しだけ説明しますね・・・っとその前に、最後の1人が来たみたいですねん♪」

ゼクスカリヴァ様の視線の先にはさっき私たちが入って来た扉があった。

その扉をみていると、

「し、失礼します・・・」

外側から、か細い、女の子らしき声が聞こえた。


その声の主はみんなの注目を浴びながら、扉を開けて入ってきた。

「それじゃ、さっきの話の続きをしようか」

そう言ってゼクスカリヴァ様は話し始めた。



「昔の話なんだけどね、私のさっき言った“夢魔”って奴を追ってこの地にたどりついたんだ。

でもそいつは強くてねぇ・・・倒す事が出来なかったんだ。」


うそ・・・このゼクスカリヴァ様が!?
どんだけ強いんだろう・・・その夢魔って奴・・・・・・


「そこで私はそいつを封印した。でもね、いつかは目覚めてしまうだろうと思って対抗できるだけの力は持つ物を探す事にしたんだ。

それで出来たのが聖セレーネ学園なんだ。

ある日2人の天才が入学してきてね。名前をアディーテとカナタと言った。

二人は夢魔を倒す力を持っていたしかし、2人の生きているうちに夢魔は復活しなかった。

そして、その復活の時が今なんだよ。それで君たちに夢魔を倒して欲しいんだ」