ぱちっと“ユカ”と目があった。


普通のグリーンとは少し違う、ブルーに近い
エメラルドグリーンの瞳・・・・・・

綺麗だなぁ・・・‥


ぽけーっと“ユカ”を見つめていたら
隣のリュークにポカッと頭を叩かれた。


「いった!馬鹿リューク」

「馬鹿はどっちだ!ボケ!何ガン見してんだよ」

リュークに言われて思い出した。
この二人は私たちルージュ寮とは敵対している人達なんだった。

でも制服が少し違うだけでほとんど私たちと変わらないこの人達がどうして敵になっちゃったんだろう・・・?

そんなことを考えているとリュークが私に話しかけてきた。

「おい、あいつなんであんなに無駄にでかいんだよ!?」

そう言ってリュークはノアール寮の人らしき男子を指差した。

その人はさっき“グレイ”と呼ばれた人で確かに160㎝はいってそうな高さだ。

そういえばリュークは15歳の男子にしては小さめなんだよなぁ。

今までリューク以外の男子とはあんま絡まなかったから気付かなかったけど、やっぱ気にしてるのかな?


いろいろ考えたり周りを見たりしているとゼクスカリヴァ様が口を開いた。



「君たちをここに呼んだ理由はですねー・・・・・・」