「せっかく俺が応援してやってるのに!」

「具体的には?」

「う~ん…幼なじみの特権を生かして今度家に誘うとか?」

「…下心丸見えじゃね?」



高成と初衣は幼なじみで、家も隣同士。




市原初衣(イチハラウイ)

何を隠そう俺の想い人。



俺の気持ちを唯一知っているこのお子ちゃま野郎は、



「俺初衣に下心なんかないもんね~♪如月なに考えたの~?」



肘でつつきながらニヤニヤ見てくる高成。

顔がどんどん火照ってく。

くそう…どうしても高成には勝てねぇ…



「だーもうっ!!下心!?はいはいあるよ!ありますとも!なんか文句あっか!!?」


「ありません~♪だって僕たち男の子だもん♪」



真っ赤な俺と、まだニヤニヤしてる高成。


そんなふたりでも…意外とお声はかかったりして。


「磨波くーんっ!こっちきて~♪」

「高成くんも!!ほらチョコレート♪」


色んなところからお呼びがかかる。