なんも言わない彼


アタシは黙って横に居た




『俺ね…今日チョット仕事でミスッて怒られたんだ』

いきなり話すから少しビクってした

彼は続けて


『それでヘコんで、お前の顔が見たくなって待ってたんだ。只仕事でミスッたとか恥ずかしくて言いたくなくて、何もないって言ったけど。バレたと思ってチョットだけビックリしたよ』


アタシは黙って聞いた…


『ご飯の時お前が俺にかまって欲しくてした行動だって頭では分かってたんだケドつい怒ってしまった。
自分に余裕がなかったていうか…』