「オマエ…いつもそんな格好?」

俺が目線でその服装を示して問い掛けると。

「ん?あぁコレ?いや、俺たち今日ライブあるからさぁ」

しれっと答えた海斗。

あ、ライブがあるのか、ライブね、ライ……。

「って、えぇっ?!ライブ?!」





ヤバッ……。





そう思ったのも後の祭り。



あれタキじゃない?
マジ?本当だ!
クリスカのタキじゃん!



そんな囁き声のあと。

黄色い歓声と悲鳴が店内を満たしたのは言うまでもなく……。

「チッ、おい!逃げるぞ!」

激しく舌打ちをした俺は、ガシッと目を点にしてる海斗の手首を掴んで店を飛び出した……。





やっぱコイツに関わるとロクなことねぇっっ!!