「何しに来たんだよ?ていうかそこのドラムの奴、顔見たくねぇから入ってくんなよ」

ライが一気に顔を強ばらせて珪甫の方を見ていた。やっぱりまだ慣れないんだろう。

しかし結構酷い台詞を浴びた本人、珪甫は気にした様子もなくサラリと言い返した。

「そんなに彩都に似てる?俺の顔」

「っ、………」

うわ~、ストレート。

ライは目を見開いて口を開けっ放し。

珪甫は薄い唇を意地悪く上げて笑っている。

「こらこらケイ!気にしてること言っちゃダメだって~ライ落ち込んじゃうよ~」

「馬鹿!てめぇ自分も言わなくていいこと言ってるだろうが!」

「え?なんで?」

「だからっ!…なんでわかんねぇんだ!」

「岡崎さん、無理だよケイと海斗には……」

海斗たちの遠慮ない台詞が飛び交うなか、俺はテーブルに突っ伏し、ショウは苦笑いで次の煙草に手を伸ばした。