「なんだよショウ、何が面白いんだよ?」

「いや別に~、そういうタキこそ涙目だったような気がするなぁと思ってさ」

「なっ……」

バレてたのかよっ!?

言葉に詰まってしまった俺を見て、今度はライがニヤッと笑った。

「タキも人のこと言えないじゃん!」

「……はいはい」

両手を降参の形で挙げ、俺は椅子に腰を下ろす。

ったく、やっぱりショウには油断出来ない。

軽く溜め息を吐いたところで、ドアがノックされた。

「失礼しまーーっす!!も~最っ高!かっこよかった~!!」

よく通る声と共に海斗が姿を見せた、と思えば今度はゾロゾロと後にメンバー全員揃って入って来た。

また来た……。

もうイヤだっつーのにっ!