――あんなガキたちに、まだこの場所を譲る気はない。 そう思った。 アイツらのステージを目の当たりにして感じたこと、それは……。 コイツらは近いうちに俺たちと同じステージに上がってくる。絶対に。 そんな予感、いや。 そんな確信だった。 そんなふうに感じたバンド、初めてだ。 ……追いつかれてたまるかよ! ビィィーー…ン。 そんな思いを込めて一曲目、最後のコードを弾き出した。