俺が呆れて櫻井の背中をつつきながら言えば、櫻井は相変わらずニヤケ顔のまま。
「……なに?もしかして櫻井、アイツに愛の告白でもされた?」
「ははっ!タキ、それ面白い」
吸ってた煙草で咳き込みながらショウが笑うと、櫻井はさすがに焦ったように表情を変えた。
「ちっ、違いますよ!!そんなわけないでしょう!!……あ、でも一つだけ東條さんから伝言がありましたよ」
口を尖らせて否定した後、櫻井は思い出したように呟いた。
「何?伝言って?」
俺もショウも興味津々でマネージャーの方へ身を乗り出した。
「近々お土産持って行くから、もう少し大人しく待っててね。だそうです」
「「はぁ?」」
全然意味がわかんねぇ。どういうこと?
もしかして、昨日ショウが言ってたことに対してだろうか?
“殴り込みしてみるか”
それに対しての伝言?
俺とショウはしばらく顔を見合わせてその意味について考えてた。