で。翌日の昼間になると。
「おはようございまーす!!」
「………」
「あれ?タキさん?どうしたんですか?」
「どうしたじゃねぇだろうが!!昨日あれからどうしたんだよ?!東條に何言われた?」
いつも通り、いや、いつも以上にハイな櫻井が俺を迎えに来た。
ニコニコ、ニコニコうぜぇくらいに笑ってる。
怪しすぎるだろ?!
「あ、昨日ですかぁ?いやぁ、何にもないですよ!」
「何もないわけあるか、オマエ隠し事下手すぎだ」
車に乗り込みながら、白状しろよ、と問い詰めたら。
「タキ、無駄。コイツ全然口割らない」
すでに助手席に座ってたショウが振り返った。
「マジで?ショウに訊かれても言わないなんて……どんだけ秘密の話?」