え……、ていうかそこで意気投合はどうでもいいんだけど、さ。
「櫻井くん!!」
「へ?!」
俺がツッコミをいれようか迷ってたら、二人のやり取りをジッと見てた東條がパチン!と手を叩いて立ち上がった。
なに?!
東條はびっくりしてる櫻井に詰め寄るように、ぐぐっと顔を近付けて。
「なな、なんですか?」
「櫻井くん!ちょっと手伝って欲しいんだけど。あ、タキくん、ちょっとこの子借りてくねー!明日には返すからさぁ!」
「ええええぇぇぇっっ!!??」
てかなんで俺に断るの?!
なんて思ってる間にぐいぐいとその腕を引っ張って、東條はマネージャーを引きずるようにして楽屋から姿を消してしまった……。
廊下から、「助けてぇ~~!!」なんて叫びが聞こえたり……。
「……え?え?!」
「何、あいつ?!」
俺とライ、もう何も出来ずに閉じられたドアを見つめてポカン。
一方ショウはといえば。
「ま、帰ってくんだろ、明日になれば」
どんだけ冷静だよ?!