「ひぃ~~っ!!ごめんなさい、ごめんなさい!!謝る、謝るからショウくん!許して!!」

両手を合わせてギュッと目を閉じた東條は、必死の声音でショウに哀願する。

「ショウ、そこまでしなくても……」

俺が制止の声を上げたその瞬間。

「……ぶっ!!くくく……っはははは!!」

……ま、まさかショウ……?!

突然の笑い声に、東條がキョトンとして目を開いた。
その目の前では片手で口元を覆いながらも大声で笑うショウ。

「………え?……えぇっ?!!もしかして騙したの?!騙されたの俺?!え?!!」

東條は掴まれていた顎を振り切って半ば怒り気味に叫ぶ。

「ははははっ!!さっきの顔ったら!最高!!」

ショウが目尻を擦りながら腹を抱えてる。

俺、呆然として二人を見詰めてるしか出来なくて、何も言えなかった。

隣にいるライも、ドアの前でいまだ突っ立ったままの櫻井も、俺と同じように目を点にしてショウと東條のやり取りを眺めてる。