い、今叫んだのはどなた?

ってな空気が控え室に漂った。
ライと東條は見つめ合って固まってるし、マネージャーの櫻井はドアの横で目を丸くして突っ立ってる。

……てことは、ってぇことは?!

ギギギギギ……って効果音が似合うくらいのぎこちなさで、俺はテーブルの反対側に首をひねった。

……ショウのいる方へ。

「ショ、ショウ?」

「あぁん?!」

うおぉぉぉ!こえぇぇぇっっ!!
メンチ切られた~っっ!!

「すいません」

ってなんで俺が謝ってんの?!

ショウは火の点いた煙草を口にくわえたまま、ライ達に歩み寄った。
その目がかなりコワい。

今にも喰われそうな危険なオーラを纏ったショウ、ライはいち早くそれを察知したのだろう。
やべー!とかなんとか口にしながら俺の方へ避難してきた。

「おい、こっちくんなよ!とばっちりは勘弁だ!」

小声で抗議の言葉を口にしてると、ショウの無表情な顔が取り残されたヤツの目の前20センチ。