コンコン。
ノックの音に俺たち3人は会話をストップさせてドアを注視する。
入ってきたのは櫻井。
「わっ、なんですか皆さん?!」
全員に見られてビビった様子で彼は控え室に足を踏み入れた。心なしかその顔が緊張気味だ。
しかも自分は部屋に入ったのにドアを閉めない。
「……あの、皆さんにどうしても話があるって……」
遠慮がちに口を開いた櫻井の後ろ、ひょこっと眼鏡をかけたニヒルな顔が覗いた。
「東條!?」
「やほー!3人とも元気かな?」
ヘラッとした笑い顔を見せ、ヤツは櫻井を押しのけズカズカと俺たちへと近付いてきた。そして我が物顔で椅子に腰掛ける。
しかも俺の横。
……うざっ!