「そうきたかぁ~……」

「そうきたよぉ~……」

「どうするよぉ~……」

あ、ちなみにショウ、俺、ライの順。
東條との電話の後、俺はすぐに二人に連絡を取っていた。
ショウが仕事中だったから、すぐには集まれずに結局三人が顔を合わせたのは翌日の昼だったけど。

まだ瞼が半分閉じたままのライは、トロンとした目でマイルドセブンをくわえてる。

あ、煙草……ってもうツッコまねぇぞ!

「で?東條のその質問にタキはなんて答えたの?」

ライの横顔を見てたら隣から問い掛けられた。

「え……と、あの……」

ショウの言葉に俺は頭を掻いた。
俺は一瞬だけ宙に視線をさまよわせてから、苦笑い。

……正直答えにくいんだけど。

「あの……インディーズでも何でもやってやる、って……言っちゃいました、勢いで、はい」

「はっ……?!」

寝ぼけ眼だったはずのライの目がまん丸になってこっちを見てた。

当然の反応だろうけど、やっぱり俺は小さく呟いてしまう。

「すんません……」