学校につくと


見知らぬ人がたくさんいて

悠と俺はクラス表を見た



3組
藤原和樹


5組
新田悠
荒巻詩央里




……俺一人かよ


「やった!」



悠と詩央里が同じクラス




マヂかよ…



「和樹!悠くん!」


俺たちに気付いた詩央里が
駆け寄ってきた



「あたし好きな人と
 一緒のクラス!」



嬉しそうな顔で
俺に言った



詩央里とは裏腹に
俺は落ち込んでいた



「和樹!お前麻美とじゃん」


「……麻美?」



麻美は中学の時
付き合っていた



「よかったね和樹♪」


何も知らない詩央里の純粋さが
俺たちを和ませた