「めっちゃ便利じゃーん!!」

「…は?」

「だって嫌いな人ふっ飛ばせるんでしょ?すごい!超能力みたい!」

「琴音…わかってないでしょ?」

「え?なにが?」

「それって人だけじゃないんだょ?」

「どゆこと?」

「わかりやすく説明するから聞いとけよ?」
「うん。」







「例えば琴音が駅で誰かとケンカしたとする。それで思いっきり頭にくるだろ?
そーするとどうなると思う?」


「それは…相手の人が飛んでく?」

「それは当たり前。
頭に来た分だけ周りのものが飛んでくし、琴音は能力が高いから電車まで飛んでくと思う。」


「そんなに!?じゃあ乗ってる人は…」


「下手したら死ぬかもね。だから能力をコントロールできるようにしないと!」

「え~。面倒だなぁ」







この日からあたしの
『非日常』生活がはじまった…








「ことぉ~どうしたの?最近元気ないけど…」

「寝不足なだけだから!大丈夫だょ♪」

「こと!」

「あい!」

「隠し事してるでしょ?正直に言ってみ?」

「そんなことないよ?」

「うそ。あたしそんなに頼りない?」

うっ…そんなことないんだけど一つ不安なことが

「実衣。絶対ひかない?」

「ひかない!」

「友だちでいてくれる?」

「あたりまえ!」

あたしは言う決心をした。


「実は…」







「あははっ!」



あの実衣さん

こんなに真剣に悩んで言ったことを笑わないでくださらない?

とあたしが拗ねていると

「そんな目で睨まないでよ…プッ笑」

もうなんなのよ!

とあたしが怒ると…






パリンッ







え?


みんなが一斉に見た先は窓








そう。勝手に割れた。


誰もがそう思っただろう






あたしを除いて…((汗






「実衣!学校サボってあたしの家行くよ!」

「え?いいけど急になに?てかなんで窓割れたの?」

という実衣の発言は置いといて

とにかくあたしの家へゴー!!








あたしは自分の能力がどんなものなのか

なぜ窓が割れたのか全部話した。






「ふ~ん。いろいろ大変なのね。それよりその猫やけにいい子ね!調教でもしたの?」


「調教なんてされてたまるか!!」


「…っ!猫がししゃべった!!」


「え?」
「は?」






「なんで?雷丸!なんで実衣に言葉通じちゃってんのよ!?」

「俺もわかんねぇーよ!こいつも霊能力者か!?」



実衣はというと…





ただ目を輝かしている






「おーい実衣~?」

「ねぇ!なんでこの猫話すの?」

「じゃあ俺と話そうか♪」

「話す~♪」


おまえはどっかのホストか!

って突っ込みたくなるのを抑えて…







「んじゃ質問タ~イム!」

「いぇ~い♪」


なんかはじまったよ。。


「実衣ちゃんに質問です!
あなたは霊能力者ですか?」

「違いまーす♪」

「じゃあ2問目!
家族に霊能力者はいますか?」

「はーい!お父さんがそうで~す♪」

「……琴音。理由わかった。」

「そうだね。てかなんなの?雷丸ってもとホスト!?」

「そんなときもあったな~」

あったのかよ!
つか懐かしむなよ!

「雷丸っていったい何歳?」







「俺?ここで言うと3才なのよん♪」


いや、なのよん♪て…

話せるようになってからキャラ変わった?



じゃなくて!!

「何年生きてるの?ってこと!」


「ん~と何年だったかなぁ。
去年162才祝ってもらったから163才かな?」


ワットゥ ドゥ ユウ ミーン?



「そんなに生きてんの!?」

「そう。知らなかった?」

「そりゃ話せなかったんだから知らないわよ!」







「あたしを忘れないで?」

実衣は静かに言うのだった。