「光ー!!」


力いっぱい叫んだ。


「美・・・月・・・?」


「光!!大丈夫??」


「急にどうしたの??今は授業中でしょ?」


「外を眺めてたら光を見つけて・・・桜の木の音を聞いてるかと思えば急にしゃがみ込むからっ!!」


「クスクス。美月、そんなに僕を心配した?」


「当たり前だよ!!」


「ただ、この木のしたに座ってると不思議と僕が僕じゃないような気がしてくるんだ。」


「光って変だよね。」


「そう?美月も十分、変だよ。授業中に人の心配をして外まで来て。」


「こっちはすごく心配したんだよ?ほら、教室戻ろう?そう言えば何組?」


「いいよ。僕はもう少しここに居る。美月は帰りな。」


「光が居るなら私もここに居る。」