その鳥笛の音に反応し、理緒の大鷹…吹雪が理緒の元へと飛んで来た。


吹雪の目の前に腕をのばし、理緒が呟く。



「あなたも行くわよ、吹雪」



理緒の腕に吹雪が乗ったのを見て、十夜が苦い顔をする。



「吹雪も一緒なのか…」
「何よ、嫌そうな顔して」



理緒が十夜を睨むと、十夜が溜め息を吐きながら言った。



「俺さ、吹雪に嫌われてる気がすんだよ」
「はぁ?何言って…」



十夜に理緒が一歩近づくと、理緒の腕に乗っていた吹雪が一鳴きし…威嚇するように翼をバサバサと動かした。